GrasPP試験における面接について
筆記試験の合格発表が出ているようですね。
今回は恐らく不安でいっぱいであろう面接について述べていきます。
恐らく基本的なことは皆さんに通知されていることと思われますが、
一応私の年では、
・3人の教授と1人の受験者
・1人30分程度
・コース別で面接する部屋が異なる
というものでした。
院生同士の雑談のなかで得た新情報としては、
・3人の教授はローテーションで面接を担当している
ということです。
これは
・研究科のように、特定の教授の論文を読んでおく必要があるのかな?
という疑問が生じるかもしれません。
結論を述べておくと「絶対何かしら読んでおいた方がいい」と言えます。
以下では、面接の詳細とその対策についてまとめます。
面接の詳細
基本的な進め方は、
1人ずつ集合し、待機、呼び出されて着席し、質問に答えていくというものです。
導入では学習計画書に書いてある内容から質問を受けます。そこから何か気になることがあれば突っ込んで聞かれるというような形式です。
就活をしていた方にとってはわかりやすいかと思われますが、ESをもとにした想定質問について練り、答えを用意しておく必要があります。
そのため、こうした広く呼び掛けるタイプのメディアで個人の想定質問をまとめていくというのは的外れなアドバイスになりかねません。
そうした前提を踏まえて、以下の私の想定質問集を見ながら
「自分の学習計画書ならどこを突っ込まれそうかな」
とじっくり見直してみてください。
想定質問
・大学院に進学を希望する理由
・学部の卒業論文テーマについて
・大学院で学びたいこと、取りたい講義、プログラム
・STIGに関心を持ったきっかけ
・その講義やプログラムを通じてどのようなキャリアに進みたいか
・公務員になりたいのはなぜ
・今年の総合職試験は受けたか
・大学院では公務員試験対策はやらないが大丈夫か
・なぜ経済政策や科学技術政策に関心を持ったのか
・何が解決すべき課題であると認識しているか
・TOEFLの点数について
・大学での留学の経験と、大学院での留学についての志望
どのような返答が好印象か
上記の質問は基本的なものですが、やはりその人の人となりは30分話すだけで何となくわかるものですので、できるだけ賢そうに話すことを意識していました...(あまり賢くないため)
一方で、M1の方々の特徴を見るに以下のような学生が通りやすい傾向にあるなと考えます。
・東大の内部生
基礎的な学力が担保されているので当然なのですが、TOEFLが振るわない(70点あるかないか)くらいの方でも返答次第では結構すんなり通ったという話を聞いたことがあります。しかし皆さん流石学部から入学されたこともあって経済政策ではコアコースの成績が優秀な方が多いです...
筆記の方が重要視されているのかもしれませんし、単純にゼミなどで公共政策の先生方とお話しする機会があると思うので、有利なのは当然という印象です。
・留学経験者
長期の留学経験者も半分くらいいらっしゃる印象です。
GrasPPのなかは最近かなり国際色が豊かになってきており、留学生と交流を積極的に深めていける、また深めてきた学生をGrasPP側としても欲しているんじゃないかと考えています。
そうした経験はTOEFLの点数に裏打ちされていると思うので、まぁこちらも当然と言えば当然ですね...
・アカデミックな議論になれている学生
これは冒頭の研究論文を読んでおいた方がいいという話の詳細になりますが
面接をするのはあくまで「教授」であり、企業の人事部の方ではありません。
そのため、研究畑の方ときちんとディスカッションできるような素地を見せる受け答えが好ましい印象を与えると考えています。
GrasPPの教員一覧より、自分の関心と最も近い教授の論文を読んで置き、それについて学部の指導教官ならびに講義で質問ディスカッションを深めながら、自分の考えを醸成しておくべきです。
もちろん、こうしたものは一朝一夕で身につくものではなく、今更記事にまとめるほどでもないことは承知なのですが、やっておかないよりはやっておいた方がいいのはお分かりいただけるかと思います。
そこで例えば試験科目にない計量経済学や統計学の手法について意見を述べることなどができれば、きちんと勉強してきている印象を与えることができるのではないかと考えています。
以上です。
※都合があえば、本郷キャンパス内あるいはオンラインなどで面接練習を承ることも可能です。コメント欄にてその旨、アドレスなどを付記してご連絡いただけると順次ご対応できるかと思われます。(要望が多いと厳しいかもしれませんが)